第12回 TDCセミナー 「『銘木』を今によみがえらせる」
日 時 |
2014年9月25日(木) |
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銘木と言えば、一声、ン十万円、ン百万円の床柱とまずはイメージするのではないでしょうか。日本三大美林の奈良県吉野の里は、長年、耐久性と強さ、艶があって節のない良材を供給してきましたが、今は近年の住宅建築の変化によって著しい需要減に直面しています。その中で、逆風に帆を張るのが、江戸時代後期より木材を生業としてきた「徳田銘木」の徳田浩氏です。
徳田氏は、これまで商流にのらなかった規格外品、間伐材などに注目し、それらの「異形」を逆手にとって、変形しているものや、枝付き・皮つきのものまで、空間デザイナーに利用してもらう新しいビジネスを生み出しました。 現在平均3万本を在庫し、インテリアデザイナーのアイディアの宝庫となっているのです。
階段の手すりや、キッチンカウンターの化粧など、一昔前は銘木屋とは全く縁の無かった使い途が日増しに増えて、需要の幅が大きく広がっています。このセミナーでは、飲食施設などの商環境に天然木を使用して個性を演出した施工例など、徳田氏の多彩な提案力をお聞かせいただきました。
徳田浩 (Hiroshi Tokuda)
1957年奈良県吉野郡黒滝村に生まれ育ち、都会でのサラリーマンを経て、㈱徳田銘木に入社。「自然木」の「商品開発」「販路開拓」「用途提案」をクロスオーバーさせ、24年連続、年間15000本以上を販売する。また、100%Design Tokyo(日本)、JAPAN SHOP(日本)、Kyunghyang Housing Fair (韓国)、上海国際建築建材産業総合展(中国)、ビジネス・オブ・デザイン・ウィーク(BODW)(香港)等、国内外の多くの展示会に出展している。
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